あなたも里親になって、ウミガメ卵を守ろう!
◆なぜ、ウミガメ卵の里親になるの?
インドネシアでは、ウミガメ卵が食用や販売を目的として、地域住民に採取されています。卵の採取はインドネシア国の法律で禁止されていますが、法律の弱さや地域経済問題で、ウミガメ卵の採取はいっこうに無くなりません。
そこで、NPOエバーラスティングネイチャーは、ウミガメ卵を守る為に島を借り上げて、卵を島ごと保護する事(オーナーとなる)が有効と考え、1998年より活動を実施しています。
◆ウミガメ卵の里親になると、ウミガメ卵を守れるの?
国の法律に反するウミガメ卵の採取にも、密漁者の間では採取に関する暗黙のルール(採取の優先順位)が存在します。優先順位は島の所有者が第1位の為に、私達が島を借り上げてオーナーになることで、ウミガメ卵の採取を密漁者から守る事ができます。
◆保護島はどこにあるの?
保護島とは、インドネシア首都ジャカルタの北北西約130㎞にあるセガマ諸島です。
セガマ諸島は大小2つの島で構成され、絶滅寸前種タイマイが年間700巣以上も産卵する、ウミガメ産卵の聖地とも言えます。
産卵数は近年増加傾向に転じ、アジアでは最大かつ唯一のタイマイ産卵地です。
◆どうしたら、ウミガメ卵の里親になれるの?
オンライン寄付サイト「Give One」で申し込みができます(クレジットカード使用可)。
活動を実施しているNPOエバーラスティング・ネイチャーでも直接申し込みができます。
毎月1000円以上の里親になって頂いた方は、申込された翌月から1年間、セガマ諸島内の1区間オーナーとして登録されます!
「オーナー証」をお送りする他、あなたの区間に上陸したウミガメの情報や、あなたの区間から生まれた子ガメ情報を年2回お知らせします。
*島の実際のオーナーになる事はできませんので注意下さい。
絶滅危機に瀕するウミガメの中で、最も危険度が高い種の1つがタイマイです。
181ヶ国・約1万人の科学者・専門家で構成され、世界最大の自然保護機関の国際自然保護連合(IUCN)が定めるレッドリストでは、タイマイは、「絶滅危惧種」よりも危険な「絶滅寸前種(Critically Endangered)」に入っています。
タイマイの甲羅は、その美しさから古くから装飾品(べっ甲細工)の原料として利用されており、成体乱獲によってタイマイ個体数は激減しました。
ワシントン条約でウミガメ全般の国際商取引が禁止された為に、現在、捕獲は減少しましたが、インドネシアでは地方行政や商業的密漁が関与するウミガメ卵の採取が横行しており、乱獲ダメージを受けたタイマイ個体群に大きなインパクトを与えています。
インドネシアのセガマ諸島(セガマ・ブサール島とセガマ・クチル島)は、太平洋最大の産卵規模を誇るタイマイ産卵地で、2011年には年間700巣以上のタイマイ産卵が確認されました。
NPOエバーラスティング・ネイチャー(ELNA)は、1999年よりこの「ウミガメの聖地=ウミガメにとってのアジア最後の楽園」を島・丸ごと借り上げ、
卵を買い上げる事でタイマイを守る活動を行っています。
活動の結果、徐々に産卵数が増加しているものの、島の借り上げや卵買上げ費用は寄付金に頼っている為に、常に資金難に直面しています。
そこで、私達ELNAのこの活動に共感・賛同して頂けたフリーダイバー岡本美鈴選手と共に、広く社会に訴求する為、「ウミガメ卵の里親プログラム」を改めて新規スタートさせました。
2012.03.01
NPOエバーラスティング・ネイチャー
事務局長・田中真一